1994年 年度代表馬
         最優秀3歳牡馬

1994
      ナリタブライアン
Narita Brian

1991/5/3生
牡 黒鹿毛
生産者:早田牧場
馬主:山路秀則
調教師:大久保正陽(栗東)
主戦騎手:南井克巳


  1993年:最優秀2歳牡馬
1994年:年度代表馬
         最優秀3歳牡馬
1997年:顕彰馬    

年度別成績 主な勝鞍
受賞 馬齢(年度) 出走数 1着 2着 3着 着外 【93】朝日杯3歳S(G1)
【94】皐月賞(G1)
   日本ダービー(G1)
   菊花賞(G1)
   有馬記念(G1)
   スプリングS(G2)
   共同通信杯(G3)
【95】阪神大賞典(G2)
【96】阪神大賞典(G2)
2歳(’93) 7 4 1 1 1
3歳(’94) 7 6 1 0 0
4歳(’95) 4 1 0 0 3
5歳(’96) 3 1 1 0 1
全成績 21 12 3 1 5
94年 日本ダービー
1996年引退 種牡馬
        98年 死亡

コメント
ナリタブライアンは1991年北海道新冠早田牧場で生まれた。父ブライアンズタイムは日本に輸入されてから大一番で底力のある血統として成功し、菊花賞、有馬記念、宝塚記念、天皇賞・春を制したマヤノトップガン、皐月賞、ダービー二冠馬サニーブライアン、桜花賞、秋華賞、エリザベス女王杯を勝ったファレノプシス、オークス馬チョウカイキャロル、有馬記念のシルクジャスティスとそうそうたる産駒を出している。母パシフィカスは前年にはビワハヤヒデを出した名牝である。
ナリタブライアンは南井騎手を鞍上に函館でデビュー。ここは敗れたが次の新馬戦で勝利する。京都3歳Sを勝利してこの年の2歳馬の主役へ。しかしまだこの時点では、その年クラシックを賑わせていた兄ビワハヤヒデの弟と言う評価しかなかった。余談だがこのレースでトレードマークとなるシャドウロールが初めて付けられた。続く朝日杯三歳Sで素質を開花させ完勝。7戦3勝で最優秀2歳牡馬に選ばれた。
 クラシックの主役になった3歳、共同通信杯を快勝し、続くスプリングSも完勝。皐月賞では圧倒的1番人気に支持され、1番枠から飛びだし、サクラスーパーオーに3馬身半差をつけて1分59秒0の皐月賞レコードと、コースレコードをコンマ5秒短縮する破格の時計で圧勝する。そして圧倒的1番人気に推されたダービーでも終始外を回りながらエアダブリン以下に5馬身差をつけて圧勝。他馬との能力の違いを見せつけ二冠を手にした。夏を函館で過ごしたブライアンはこの年日本列島を襲った記録的な猛暑のせいで調整が遅れ、京都新聞杯にようやくと言う感じだった。レースはいつものように抜け出してからの伸びがない。そこへ外からスターマンが強襲。まさかの2着に敗れた。しかしこのレースで気合は一変、本番の菊花賞では、3コーナーから徐々に進出するとヤシマソブリン以下に7馬身差のレコードで圧勝。史上5頭目、平成になってから初の三冠馬が誕生した。次の有馬記念で、兄弟対決が期待されたがビワハヤヒデは怪我で戦線離脱、兄弟対決は実現しなかった。しかしここには前年の菊花賞馬ライスシャワー、最強の3歳牝馬ヒシアマゾンなどの強敵が出走して来た。レースは三冠レースと同様に3コーナーで仕掛けて直線で突き離す問答無用のレース振りでヒシアマゾンに3馬身半差をつけて圧勝。古馬相手でもまったく問題にしない完全勝利で年度代表馬に選ばれた。
明けて4歳、阪神大賞典を圧勝して天皇賞へ向かう予定が、股関節を痛め出走を回避、長い休養に入る。この休養が彼の闘志に影を落とす。天皇賞・秋で復帰を果たすが、まったく精彩を欠きサクラチトセオーの12着と大敗してしまう。続くジャパンカップもランドの6着、有馬記念でもマヤノトップガンの4着と、直線手前いいところまで来るのに伸び切れないレースを繰り返した。5歳初戦は復活を目指し阪神大賞典へ。ここには昨年の年度代表馬マヤノトップガンが出走。レースはこの2頭の競馬史上に残るマッチレースとなり、長い直線、ブライアンとトップガンの壮絶な叩き合いを演じ、ブライアンが首差しのいでゴール。あの強いブライアンが戻ってきたと、だれもが思った。続く天皇賞・春は直線力強く抜け出し、このまま行けるかと思った時に、同期の遅れてきた大物サクラローレルに交わされ2着。闘志が戻りきらない彼に陣営は、短距離G1の高松宮杯出走と言う荒治療を行うが、いきなりの距離短縮に戸惑ったのか、フラワーパークの4着に敗れた。その後故障が判明し現役を断念。3歳時には想像もしないさびしい引退となった。
ブライアンズタイムの最高後継者として大きな期待を集めて種牡馬生活に入ったが、2年目の1998年夏、腸捻転で死亡した。
古馬になってG1勝ちがなかったが、あの3歳時で見せた走るたびに着差を広げていった三冠レースの内容は他の三冠馬を凌駕する輝かしいものである。種牡馬としては2世代しか残せなくこれと言った産駒も出なかったが、あの3歳時の強さは色あせることなく語り継がれることだろう。
ブライアンズタイム
Brian's Time
1985黒鹿
【産駒ライン】
Roberto
1969鹿
Hail to Reason
1958黒鹿
Bramalea
1959黒鹿
Kelley's Day
1977鹿
Graustark
1963栗
Golden Trail
1958黒鹿
パシフィカス
Pacificus
1981鹿
Northern Dancer
1961鹿
Nearctic
1954黒鹿
Natalma
1957鹿
Pacific Princess
1973鹿
Damascus
1964鹿
Fiji
1960栗
94年 菊花賞
全成績      中央(21戦12勝)                 総獲得賞金 10億2691万6000円
日付 競馬場 馬場 レース 頭数 馬番 人気 着順 騎手 斤量 距離 タイム 着差 上り 馬体重 1着(2着)馬
93 8.15 函館 新馬   8頭 8番 2人 2着 南井克巳 53 芝1200 1.13.7 0.2秒 37.3 456 ロングユニコーン
8.29 函館 新馬   9頭 6番 1人 1着 南井克巳 53 芝1200 1.12.8 9身 37.4 458 (ジンライ)
9.26 函館 函館3歳S GV 9頭 5番 2人 6着 南井克巳 53 芝1200 1.14.9 0.8秒 39.6 454 マリーゴッド
10.24 福島 きんもくせい特別 500 8頭 3番 1人 1着 清水英次 53 芝1700 1.43.1 3身 36.0 460 (ランセット)
11. 6 京都 デイリー杯3歳S GU 15頭 6番 2人 3着 南井克巳 54 芝1400 1.22.7 0.7秒 35.1 448 ボディーガード
11.21 京都 京都3歳S OP 8頭 6番 1人 1着 南井克巳 55 芝1800 R1.47.8 9身 34.6 452 (テイエムイナズマ)
12.12 中山 朝日杯3歳S GT 14頭 8番 1人 1着 南井克巳 54 芝1600 1.34.4 3 1/2身 35.7 456 (フィールドボンバー)
94 2.14 東京 共同通信杯4歳S GV 10頭 2番 1人 1着 南井克巳 57 芝1800 1.47.5 4身 35.1 462 (アイネスサウザー)
3.27 中山 スプリングS GU 10頭 2番 1人 1着 南井克巳 56 芝1800 1.49.1 3 1/2身 35.6 460 (フジノマッケンオー)
4.17 中山 皐月賞 GT 18頭 1番 1人 1着 南井克巳 57 芝2000 R1.59.0 3 1/2身 35.8 460 (サクラスーパーオー)
5.29 東京 東京優駿(ダービー) GT 18頭 17番 1人 1着 南井克巳 57 芝2400 2.25.7 5身 36.2 468 (エアダブリン)
10.16 阪神 京都新聞杯 GU 10頭 6番 1人 2着 南井克巳 57 芝2200 2.12.2 0.1秒 34.5 470 スターマン
11. 6 京都 稍重 菊花賞 GT 15頭 4番 1人 1着 南井克巳 57 芝3000 R3.04.6 7身 34.3 470 (ヤシマソブリン)
12.25 中山 有馬記念 GT 13頭 11番 1人 1着 南井克巳 55 芝2500 2.32.2 3身 34.8 476 (ヒシアマゾン)
95 3.12 京都 阪神大賞典 GU 11頭 1番 1人 1着 南井克巳 58 芝3000 3.08.2 7身 33.9 472 (ハギノリアルキング)
10.29 東京 天皇賞(秋) GT 17頭 7番 1人 12着 的場均 58 芝2000 1.59.4 0.6秒 35.7 466 サクラチトセオー
11.26 東京 ジャパンC GT 14頭 3番 1人 6着 武豊 57 芝2400 2.25.3 0.7秒 35.4 468 ランド
12.24 中山 有馬記念 GT 12頭 8番 2人 4着 武豊 57 芝2500 2.34.1 0.5秒 35.6 478 マヤノトップガン
96 3. 9 阪神 阪神大賞典 GU 10頭 2番 2人 1着 武豊 59 芝3000 3.04.9 アタマ 34.5 486 (マヤノトップガン)
4.21 京都 天皇賞(春) GT 16頭 4番 1人 2着 南井克巳 58 芝3200 3.18.2 0.4秒 35.5 478 サクラローレル
5.19 中京 高松宮杯 GT 13頭 5番 2人 4着 武豊 57 芝1200 1.08.2 0.8秒 34.2 478 フラワーパーク
●牝系サイヤーライン 兄弟(表示はOP以上) 重賞馬
リフィフィ
 フィジーU
  パシフィックプリンセス
   キャットクイル
   |
ファレノプシス  (95ブライアンズタイム) 98桜花賞・秋華賞/00エリザベス女王杯
   アサーティブプリンセス
   |シーヴィーナス
   |ブライアンズイブ (99ブライアンズタイム)
   | シルキーラグーン
  (00ブライアンズタイム)
   パシフィカス
    
ビワハヤヒデ  (90牡シャルード) 93菊花賞・94天皇賞(春)・宝塚記念 種牡馬
    
ナリタブライアン (本馬)
    ビワカレン (93フェアジャッジメント)
    |シルクチャンピオン (00牡ヒシアリダー)
    ビワビーナス (94トニービン)
    ビワタケヒデ  (95牡ブライアンズタイム)


ページtop





Produce by Ryoma