1996年 年度代表馬
             最優秀4歳以上牡馬

1996
      サクラローレル
Sakura Laurel

1991/5/8生
牡 栃栗毛
生産者:谷岡牧場
馬主:鰍ウくらコーマス
調教師:境勝太郎(美浦)/小島太(美浦)
主戦騎手:小島太/横山典弘


1996年: 年度代表馬
            最優秀4歳以上牡馬

年度別成績 主な勝鞍
受賞 馬齢(年度) 出走数 1着 2着 3着 着外 【95】金杯・東(G3)
【96】有馬記念(G1)
   
天皇賞・春(G1)
3歳(’94) 13 4 3 3 3
4歳(’95) 2 1 1 0 0
5歳(’96) 5 4 0 1 0
6歳(’97) 1 0 1 0 0
海外成績 1 0 0 0 1
全成績 22 9 5 4 4
96年 天皇賞(春)
1997年引退 種牡馬
        

コメント
サクラローレルは1991年静内・谷岡牧場で生まれた。母ローラローラはフランスで初仔を出産したあと、レインボークエストの種を宿して、日本に輸入された、持込馬である。美浦・境勝太郎調教師はサクラローレルを見て一目惚れし、自分の厩舎に入厩することを決めた。ローラローラは、さくらコマースのオーナー全演植氏の所有馬であり、当然その仔馬は「サクラ」の所有馬となった。
境厩舎に入厩したサクラローレルは、ひ弱な体質のため仕上がりが遅れ、1994年3歳1月、ようやくデビューした。しかし9着惨敗、そして折り返しの新馬戦も3着と人気を裏切り、13戦目でようやく勝ち上がった。デビューが遅れた分、皐月賞には間に合わなく、ダービーを目指し青葉賞に出走した。ここを何とか3着してダービー出走権を手にするが、右後脚に球節炎を発症して休養に入った。9月新潟の佐渡Sで復帰し、菊花賞出走を目指してセントライト記念に出走。しかし8着に敗れ、菊花賞の出走はならなっかった。ちなみにこの年のクラシックはナリタブライアンが無類の強さを発揮して三冠を達成した。その後、六社特別、秋興特別、比良山特別、冬至Sなどを2着、2着、1着、1着。明かな上昇傾向で3歳を終えた。
 1995年古馬4歳時は中山の金杯から始動、ここで初重賞をものにした。境師はこの勝利でサクラローレルは相当な器だと再確認した。続く目黒記念も2着し、天皇賞に向けて準備万端と思われたが、故障発生。それも両前脚管骨骨折という重傷で1年近くを休養しなければならなかった。この間に、主戦の小島太騎手は引退。担当厩務員も定年となって、小島太騎手の次男で境師の孫である小島良太が持ち乗り厩務員となった。
1996年5歳の中山記念で焼1年ぶりの復帰。最後方から直線鋭く伸びて皐月賞馬ジュニュイン以下に快勝した。いよいよ大舞台、第113回天皇賞・春。ここでは阪神大賞典で歴史的たたき合いをしたナリタブライアンとマヤノトップガンの2頭が人気を集め、サクラローレルは彼らから離れた3番手の評価であった。レースは後方に位置し、直線で末脚を爆発させ、早めに抜け出したナリタブライアンを並ぶ間もなく交わして2馬身半差をつけて優勝した。遅咲きの大輪がやっと開花した瞬間であった。秋はオールカマーから始動した。結果は実績通りの完勝で、万全の体制で天皇賞連覇に向かうが、出遅れで後方からの競馬となった上に、直線で包まれる不利もあり、脚を余してバブルガムフェローの3着に敗れてしまった。境師は騎乗した横山典弘騎手のミスを、厳しく叱責した。ジャパンカップを回避し有馬記念一本に絞った。第41回有馬記念はナリタブライアン引退後の古馬最強馬の座を賭けて14頭が出走した。3歳の天皇賞馬バブルガムフェローは出走しなかったが、マーベラスサンデー、マヤノトップガンも有馬記念に挑んできた。サクラローレルは1番人気に支持された。レースは中団待機から直線を抜け出す横綱競馬でマーベラスサンデー以下を下して優勝。古馬最強であると見せつけ、1996年の年度代表馬に選ばれた。
 1997年6歳となったサクラローレルは境師の定年で島太師に管理を委ねられた。師は「天皇賞・春の結果次第で海外を目指す」と、フランスの凱旋門賞に挑戦させるプランを発表した。しかしその調整中に軽い骨折があり、ぶっつけで天皇賞・春に挑むことになった。その天皇賞・春は前年の有馬記念と同様、マーベラスサンデー、マヤノトップガンとともに三強の一角に支持され、レースは三強の持ち味を発揮した素晴らしい内容だった。直線で早めに抜け出したサクラローレルは、マーベラスサンデーに並びかけられもこれを競り落とし春連覇達成かと誰もが思ったところへ、マヤノトップガンが大外からすさまじいばかりの豪脚を繰り出して、サクラローレルを差し切った。この夏予定通り凱旋門賞を目指しフランスに遠征。しかしスタッフは海外遠征に関する知識が不足していた。ローレルは生来脚元が弱く、日本では蹄鉄に気を遣っていたの、現地の装蹄師に任せたことが仇となった。前哨戦のフォア賞で、1番人気に支持されながら8頭立ての8着という惨敗を喫した。現地の獣医は右前屈腱不全断裂と診断、現地の厩務員の機転で安楽死は免れたが、凱旋門賞に出走することなく帰国した。
 帰国後引退したサクラローレルは12億円のシンジケートが組まれ静内スタリオンステーションで種牡馬となった。今のところはローマンエンパイヤ、サクラセンチュリーがぼちぼちの活躍馬ぐらいである。それはともかく5歳金杯でようやく本格化し、脚部不安に苦しめられながらも、天皇賞・春と有馬記念という古馬最高の栄誉を得たサクラローレルは大器晩成の典型例として、「遅咲きのサクラ」としてファンの心にのこった。
Rainbow Quest
1981鹿
Blushing Groom
1974栗
Red God
1954栗
Runaway Bride
1962鹿
I Will Follow
1975鹿
Herbager
1956鹿
Where You Lead
1970栗
ローラローラ
Lola Lola
1985栗
Saint Cyrien
1980鹿
Luthier
1965黒鹿
Sevres
1974鹿
Bold Lady
1974栗
ボールドラッド
1962栗
Tredam
1966栗
96年 有馬記念
全成績      中央(21戦9勝) 海外(1戦0勝)            総獲得賞金 6億2699万1000円
日付 競馬場 馬場 レース 頭数 馬番 人気 着順 騎手 斤量 距離 タイム 着差 上り 馬体重 1着(2着)馬
94 1. 6 中山 新馬   15頭 7番 1人 9着 小島太 55 芝1600 1.37.9 1.0秒 37.6 488 シャインフォード
1.15 中山 新馬   13頭 13番 2人 3着 小島太 55 芝1600 1.37.8 0.7秒 38.1 480 マツブリジャンテ
1.30 東京 未勝利   14頭 6番 1人 1着 小島太 55 ダ1400 1.26.6 0.5秒 37.1 480 (シクレノンヴォルク)
2.19 東京 春菜賞 500 12頭 10番 4人 6着 小島太 55 芝1600 1.35.9 0.4秒 35.7 480 インディードスルー
3. 6 中山 500万下 500 7頭 3番 2人 2着 O.ペリエ 55 ダ1800 1.54.1 0.1秒 38.7 480 タイキブリザード
3.26 中山 500万下 500 10頭 7番 1人 1着 小島太 55 ダ1800 1.53.9 0.4秒 37.7 480 (キャンドルタイム)
4.30 東京 青葉賞 GV 17頭 9番 3人 3着 小島太 56 芝2400 2.28.9 0.1秒 35.0 480 エアダブリン
9. 4 新潟 佐渡S 900 9頭 5番 2人 3着 小島太 56 芝2000 2.01.3 0.6秒 36.0 490 ダイゴウソウル
9.25 中山 セントライト記念 GU 11頭 9番 2人 8着 的場均 56 芝2200 2.17.0 1.1秒 36.9 484 ウインドフィールズ
10.15 東京 六社特別 900 9頭 6番 1人 2着 小島太 56 芝1800 1.47.5 0.3秒 34.5 490 バースルート
10.30 東京 秋興特別 900 10頭 6番 1人 2着 小島太 55 芝2000 2.01.5 0.1秒 34.1 488 ブランドミッシェル
11.20 京都 比良山特別 900 7頭 1番 1人 1着 小島太 55 芝2200 2.14.1 0.3秒 34.4 488 (メジロスズマル)
12.18 中山 冬至S 1600 14頭 14番 1人 1着 小島太 56 芝2500 2.33.5 0.3秒 35.1 486 (ハヤテマジシャン)
95 1. 5 中山 金杯(東) GV 16頭 11番 2人 1着 小島太 55 芝2000 2.00.5 0.4秒 36.4 490 (ゴールデンアイ)
2.19 東京 目黒記念 GU 12頭 4番 1人 2着 小島太 56.5 芝2500 2.31.2 0.1秒 35.9 490 ハギノリアルキング
96 3.10 中山 中山記念 GU 15頭 5番 9人 1着 横山典弘 57 芝1800 1.47.2 0.3秒 34.8 496 (ジェニュイン)
4.21 京都 天皇賞(春) GT 16頭 1番 3人 1着 横山典弘 58 芝3200 3.17.8 0.4秒 34.7 484 (ナリタブライアン)
9.15 中山 オールカマー GU 9頭 9番 2人 1着 横山典弘 59 芝2200 2.16.7 0.4秒 36.6 492 (ファッションショー)
10.27 東京 天皇賞(秋) GT 17頭 16番 1人 3着 横山典弘 58 芝2000 1.58.9 0.2秒 34.1 496 バブルガムフェロー
12.22 中山 有馬記念 GT 14頭 6番 1人 1着 横山典弘 56 芝2500 2.33.8 0.4秒 36.5 502 (マーベラスサンデー)
97 4.27 京都 天皇賞(春) GT 16頭 8番 1人 2着 横山典弘 58 芝3200 3.14.6 0.2秒 35.0 488 マヤノトップガン
9.14 ロンシャン 稍重 フォワ賞 GV 8頭 3番 1人 8着 武豊 58 芝2400 2.32.4 0.6秒 Yokohama
●牝系サイヤーライン 兄弟(表示はOP以上) 重賞馬
ダマシ
 トレダム
  ボールドレディ
   ローラローラ
   |サクラフューチャー
   |
サクラローレル (本馬)
   ジョリーザザ
    
タイムパラドックス♂ (98牡ブライアンズタイム) 04ジャパンCダート

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